
朋子さんの作品のタイトルには
「月」をテーマにしたものが多くあります。
ふと何故かな?と思い尋ねてみました。
ちなみに、このお写真の薄茶器のタイトルは「Moon Pavilion」
他にも
「晧月」「游ぐ月」「暁月」「菜月」などのタイトルがあります。
またそれぞれについては、後日綴ります。
朋子さんからはこんなご回答が…
「幼少期にみた様々な月の記憶と対話です。
北海道の函館や札幌、各地を母が転勤していたもので、
慣れない土地や雪で凍れる街中をぽつねんと一人で歩いていた時に巡り合う月は心強い光でした。
また、昔人も現代も変わらず、和歌や短歌、俳句、様々な月と心のありようを詠んでいます。
月は心を映す鏡のようです。
月は満ち欠けを繰り返し、生死を想起させる事もあるのでしょうが、私たちにとってもっとも身近で親しみやすい存在なのかも知れません。
そのような想いもあって、月をテーマにしているものが多いのかなと思います。」
月は満ち欠けもですが、空の色や季節によっても様々な表情を見せてくれます。
幸せな気分になったり
また少し物悲しく感じたり
確かに月は心を映す鏡のような存在なのかもしれません。
朋子さんの作品に投影された月の姿を愛でるとき
色々な月を思うのもまた楽しみの一つになりそうです。
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「春に浮かぶ」 高橋朋子陶磁展
浮きたつ心のままに、制作いたしました。
たまゆらの春の光を感じにいらしていただければ幸いです。
会期 2022年4月15日(金) ~19日(火)
会場 GALLERY KAI ギャラリー会
武蔵野市吉祥寺南町1-21-4
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